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おそらのうえで。

おそらのうえで。

*おさななじみ*



  遠すぎてもダメだけど

 近すぎたって

     ダメなんだ。


 *おさななじみ*


 きみのことを誰よりも知ってるのは私で

 誰よりも何よりも私がいつだって

 君の隣にいるもんだって

 ずっとそう思ってた。



 「俺さ、彼女出来たんだ」


 そうやって笑う君が

 なんだかすごく遠い人に思えちゃったんだ。


 「へぇ・・・そうなんだ」


 心から祝福なんて

 出来るわけもなくって

 君と彼女の後ろ姿を見ることも出来なくて
 
 休日の朝になると聞こえてくる

 君の出掛ける声に耳をふさぐ。


 
 「お前、彼氏とかつくんないの?」

 
 ずっとずっと

 君に恋してきた。

 ずっとずっと

 君しかみえなかった。


 だから彼氏なんて・・・


 「いないよ」


 いるわけないじゃん。

 
 「紹介しようか?」


 君の笑顔に

 今にも溢れ出しそうな涙をこらえて

 
 「ばぁ~か」


 笑ってみせたけど

 ココロの隅っこが

 痛かったんだ。


 

 君の彼女は

 私と君の関係を疑った。


 よくあるじゃん。

 幼なじみ同士の恋ってさ。

 まさにその恋にはまった私と

 そんなこと全く考えない君。


 「俺とお前の間って
   恋とかよりも友情だよな」


 そうやって笑う君に

 
 “私は君がスキ”


 なんて

 今更言えるはずもなく

 笑うことしか出来なかった私。


 
 手が届きそうな距離。

 何でもしってる仲。


 だれよりも近い距離なのに

 だれよりも遠い君。


 君の隣には

 私の知らない女のコ。


 幼なじみじゃなかったら

 私と君の間に
 
 恋は生まれてましたか?


 




* ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * 

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bbs

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